夏の四季旅行。
一発目は「ゴーストアンドレディ」でした。
三回目の観劇です。ネタバレあり。
もーこの「ゴーストアンドレディ」(なんて略したらいいのかな。ゴレディ?ゴアレ?)
とにかく好き。好き過ぎる。(語彙の低下)
えーっと、もとをたどると、私「ノートルダムの鐘」大好きなんですよね。
歌もですが、演出も好きです。
最初と最後の比較とか、聖歌隊の迫力とか、フロローの魅せ方とか。
で、同じ演出家のシュワルツ・スコットさんが作る新しい演目と聞いて、
「ゴーストアンドレディも面白いんじゃないかな」
と思ったんですが…これが大当たり!!
内容の詳細はまた今度語るとして…
とりあえず三回目のキャストの感想を書かせていただきます。忘れないうちに!
萩原さんではなく、グレイが金本さんというのが一番の違いを感じました。
萩原さんグレイは、なんというか激情家で、所作がかっこいいんです。しぐさのひとつひとつが絵になる。殺陣がうまい!
「おまえには関係ねぇ!」の言い方が激しく拒否っている。
そんな拒否らんでも…と思うほど
女性に対してまだ不信感いっぱい。
だからこそ「あの女は最悪!」てイラついてるの、ニヤニヤしちゃうんですけど。
「ミトメタクナイ!」って葛藤しているのがよき。
対して金本さんグレイは、「…おまえには関係ねぇ」ってソフトな言い方。
ここ全然違くて驚きました。
序盤から結構柔らかいイメージで、コミカルな演技が光る。
「え」も透き通った発音ではなく「え゛」みたいな。笑
笑いも前より起きてた気がするー。
言葉が優しいから、フローに惹かれているのが結構分かりやすいかも。
ひとつ残念だったのが殺陣かなー。
明らかに萩原さんのが上手…そしてだめだよ肝心なところで胸に刺さった剣の位置変えちゃあー!デオンの最期ー!
歌も演技もやっぱり個性が感じられました。
萩原さんグレイは切れがある激情家グレイ、だからこそ最後の優しいトーンが光る!
金本さんグレイはコミカルな穏健派グレイ、フローへの思いが伝わる!
どっちも好きだけど、やっぱり萩原さん派かな…。
そして三回目の志音ちゃん。
可愛すぎる。以上。
…これだけだとあまりにも貧困すぎる。笑
私が好きなのはボブを引き戻すシーン。あそこいつも涙が出てしまいます。
まだ17歳でしょ!戻ってきて! …という、これクリミア戦争の話だし、ウクライナの青年兵とか重ねてしまうと、ほんとにもーう。。。
発売されたCDも聞いて歌いまくっているのですが、
この「あなたの物語」は、やっぱり舞台の叫びが違う!
魂を呼び戻す歌、その説得力があります。
余談ですが「物語」という単語に私弱いかも。FF10アーロンさんとか。
「不思議な絆」はいつ聞いてもいいですー。
このお話、ディズニー系と違って日本の漫画が原作だからか、
きちんと心惹かれる過程が描かれているのがすごくいいと思います。
あんなひたむきに頑張っているフローに惹かれないわけがない!
フローはわりと早い段階からグレイ好きですよね。
たぶんクリミアで失敗したらどうしようって言ったときから惹かれている。
岡村美南さんデオンも同じく三回目。
なんで何回見ても素敵なんでしょう。スタイル抜群で、格好良くて。
存在が奇跡のよう。
エスメラルダ見たかった―泣
ジョンホールは野中万寿夫さん。二回目かな。
私、万寿夫さんはフロローでいい人オーラが出すぎちゃってかわいそうになっちゃったのがすごく印象的で。
このジョンホールはふてぶてしくてあんまりいいひとオーラが出てなくて、いいぞいいぞ!と。笑
アレックスは寺本健一郎さん。前回も同じだった。さわやかで素敵な歌声。
エイミーは木村奏絵さん。歌声がかわいい。ディズニー系のヒロインはこういう歌い方が多いよね。
今回とてもヴィクトリア女王が好きで。うっとり聞き入りました。
鳥原ゆきみさん。チャーミングさと偉大さをあの短時間で出すの、すごいなあ。
あと毎回ゴーストのハムレット父、動きがかわいいんですけどー。あざといー。
そして今回は、三回目の余裕もあって、ラストの演出についてちょっと考えました。
キリスト教だとフローはきっと聖人に近い英雄。天国行き。
でもグレイは人殺し。だから同じ場所には行けない。でもフローは待っている。
だからフローが中央で見守っていて、グレイは劇場を出ていく。
このあたり、ハッピーエンドというより、やっぱりビターエンドなのかな。
でもこのゴーストで彷徨っている状態こそが地獄とする解釈もあるみたいだから、その地獄を終えた後で会えないかなー。
でもほら、キリスト教は「悔い改めよ、天国は近づいた」「求めよ、さらば与えられん」でしょ?
グレイがフローを求めるなら、神様は許してくれるんじゃないかな。
次はラストのグレイの表情をもっとよく見てみたいですね。